このページでは、顆粒層で行われる角化について解説します。
角化に必要なことと、顆粒層でどんなことが行われているのかを解説します。
角質層になるまえに、表皮の顆粒層でどんな準備がされているのでしょう。
このページは「肌」について理解を深めていただくページの1つでありサイドページです。
「肌の役割」のページ(肌は守り盾なのだ。肌の役割は、盾とクッション。)と
「表皮」のページ(肌の第一層目表皮、うるおいを守る盾部隊)を
あなたがまだ読んでいなければ、こちらを先に読むことを強くおススメします。
角化
角化というのは、生まれたばかりの細胞が角質細胞(死んだ細胞)になるための
準備のことを呼んでいます。
角化中は後に細胞が角質になり、角層でバリア機能を果たすために、
天然保湿成分NMFやセラミドの原料等を作っています。
特に顆粒層では天然保湿成分であるNMFの原料となる成分、
ケラトヒアリンが作られます。
ケラトヒアリンはガラスの性質を持っていて、光を屈折させて日焼けも防止しています。
ガラス性質のケラケトヒアリンは、角化が進むにつれて、細胞の中でたんぱく質に変わり、
角質層に近づくとともにアミノ酸に分解されて行きます。
この分解されたアミノ酸が天然保湿成分NMFの主成分であり、
皮膚の保湿に役立っているのです。
角化は有棘層と顆粒層で行われる
角化は基底層から分裂して生まれた細胞が肌の角層のバリア機能へ変わるための
準備期間、変化のことを言います。
角層は死んだ細胞の集まりです。
細胞とは汁の入った袋であり、この死んだ細胞とは
破れて中身の飛び出た袋の残骸のことをいいます。
袋の中身はセラミドなどで袋と袋の接着材となります。
角層の手前、顆粒層では1~4層の細胞が角層になるために控えています。
有棘層では10層ほどで、多角形で大型の細胞が、
顆粒層でひし形や平べったい形に形を変えます。
基底細胞から生まれた新しい細胞は生まれた瞬間から有棘層にあり、
下から新しい細胞が生まれるたび、上へ上へと押し上げられていきます。
角層の細胞は傷ついたり、はがされたりするため次々と入れ替わります。
そのため、有棘層に生まれ落ちた細胞は顆粒層へ、顆粒層の細胞は角層へと
次々に移行し、最後は角層で役目を終えてはがれ落ちます。
はがれた後、善玉菌などのエサ、もしくはゴミとなって消えていくのです。
細胞が生まれてから、角層で役目を終えて、はがれ落ちまでのことを
ターンオーバーと言い、
細胞が角質となる準備までのことを角化というのです。
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